木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、基礎の種類!
本日のテーマは、基礎の種類です。
●布基礎
木造住宅に基礎には、布基礎、ベタ基礎、独立基礎がある。
地盤強度や地質の性状によって基礎の形状は異なる。
以前は、鉄筋なしの基礎もみられたが、現代は、鉄筋コンクリートで基礎をつくることが義務付けられている。
布基礎は、従来から多く使われている。建物の規模と地盤の支持力により、底盤(フーチング)の幅を決める。
以前は底盤がない基礎もかなりみられたが、最低、幅450mmは必要である。
独立基礎の場合、布基礎の底盤部分をつくり、そこだけをつなげておくとよい。
基礎の立上り部分と底盤の厚さは通常120mmとするが、地中部分の鉄筋のかぶり厚さを確保するには、厚さが足りなくなることがある。
配筋の施工精度と、コンクリート打設時にコンクリートが十分回ることを考えると厚さ150mmにしたほうがよい場合もある。
鉄筋量と型枠の手間も変わらず、若干、コンクリートの量が増えるだけなので、多少の金額ですむ。
●ベタ基礎の基本
最近は、床下全面を底盤とするベタ基礎とすることがほとんどである。
強度が確保できて、床下の防湿にも役立つ基礎といえる。
コンクリートの量は増えるものの、施工手間がかからないこともベタ基礎にする理由である。
しかしながら、ベタ基礎の底盤は構造的にはスラブと考えられ、スラブと同様に、広い面積になってしまうと強度が不足する場合がある。
立上り部分を梁として位置付け、床下の通気やメンテナンスの開口部を空けるときには地中梁を設けるとよい。
ただし、立上り部分または、地中梁で囲われている部分の面積が、大きくならないようにする。
できれば底盤の厚さも200mm以上とり、ダブル配筋にしたいものだ。
かぶり厚さとは?
鉄筋を覆っているコンクリートの厚みのこと。
コンクリート中の鉄筋は、コンクリートのアルカリ性により錆びを防いでいるが、コンクリートが中性化し、ひび割れから水分が入り込むと鉄が錆びてしまうため、かぶり厚さを十分にとる。
ということで、ベタ基礎なら安心とは限りません!広い面積の場合は地中梁での補強も必要です。
次回のテーマは、基礎の補強と床下換気です。
乞うご期待!