木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、木材の規格・等級!
本日のテーマは、木材の規格・等級です。
●JAS規格
木材の等級は、品質の基準化を図ったJAS規格と、慣用的に使われてきた等級の2種類がある。
JAS規格とは、1950年に制定された、「農林物質の規格化および品質表示に関する法律(JAS法)」にもとづき、1967年に、木材の製材に対する規定が制定されたものである。
針葉樹の構造用製材の規格は、節や丸みなどを目線で等級区分する「目視等級区分製材」と機械でヤング係数を測定した「機械等級区分製材」とがある。
構造用集成材や単板積層材は、JAS規格材が多く流通しているが、一般材料にJAS規格材がほとんど流通していないのが現状である。
JAS製品を使わない場合、JAS製品でない無等級のものを使うこととなるが、構造計算を伴う場合は、無等級の木材を使用すると、
製品や樹類によって、強度のばらつきがあるので注意を要する。
ベイマツは比較的強度が高いが、スギは少々低くなる。
●慣用的等級
慣用的等級は、主に化粧面で決まる。
節の大きさやその数が基準となっている(JAS規格でも化粧面の等級があり、慣用的等級とやや近い)。
針葉樹では、節のないものを「無節」、節の数が増すことに、「上小節」、「小節」、「特1等」、「1等」などと呼ぶ。
当然、無節は高価であり、1等が安価な材となる。
無節の材料は、無節の材面数が3面あれば「三方無地」、2面であれば「二方無地」などと呼び分けている。
また、1等材は部分的に角に丸太の丸みが残っていることも特徴である。
そのほか、流通寸法についても頭に入れておきたい。柱・梁材であれば、長さ3mまたは4mが標準である。
ヤング係数とは?
材料の変形しにくさを表す数値で、部材の応力や変形を算出する時に必要。
ヤング係数の値が大きいほど強度が高く、小さいほど強度が低い。
機械等級区分製材ではヤング係数の測定値によりE50からE150までの6段階に区別される。
ということで、構造計算を用いる建物で無等級の構造材を使用する場合、強度のばらつきに注意が必要です。
次回のテーマは、ムク材と集成材です。
乞うご期待!