木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、手刻みとプレカット!
本日のテーマは、手刻みとプレカットです。
●家づくりの伝統技術、手刻み
これまでの家づくりでは、木造住宅の柱、梁などの構造部分は、手刻みといって、大工が手で木材に墨付けをして切断・加工していた。
しかし、熟練した技術が要求されるうえ、手間と時間がかかるため、最近では、プレカットといって工場でコンピューターと機械によって構造部材を加工することが多くなった。
手刻みでは、木材を大工が1本1本使う方向や木目などを確認し、仕口などの加工も工夫をこらし、組み立てる。
多くの製造エネルギーを消費しない点も評価できる。
●1日で加工できるプレカット
プレカットで加工を進めるにあたり、意匠図と伏図、場合によっては、軸組図をプレカット工場に渡し、それをもとに、施工図を作成してもらう。
施工図のチェックを何度か繰り返し、内容が確定した段階で、加工に入る。
通常は、プレカット用のCADと加工の機械が連動しており、施工図どおりに加工ができる。
30坪程度の加工なら、1日あればできる。機械で加工するため、精度はかなり高くなる。
しかしながら、組み立てやすくするために、ホゾ(木材の端部につくった突起)を50mm程度に短くすることが多く、ホゾの差し込みによる強度が十分期待できない場合もある。
また、プレカット工場では木材を丸太として使用する場合の加工はできないことが多い。
そのような場合は、プレカット工場で手刻みで加工したり、施工する大工が別途、手刻みすることになる。
プレカットが多くなっているため、手刻みができる大工が少なくなっている点は、木造住宅の技術を残す意味で、懸念すべきことである。
墨付けとは?
部材自体の形や、部材同士が組み合わさる継手の形の線を材木に描いていく作業のこと。
木の特性や癖を読み、それらを生かしながら墨付けしていく。
墨付けした後、木材を刻み、化粧材は鉋(かんな)をかける。
ということで、プレカット工場により加工できる仕口形状が異なるので事前に確認しましょう。
次回のテーマは、軸組工法です。
乞うご期待!