木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、地震に強い架構設計!
本日のテーマは、地震に強い架構設計です。
●建築基準法だけでOK?
建築基準法では、2階建て以下で延べ面積500mm以下などの木造住宅では構造計算を必要としないかわり、構造の安全性を確認する仕様規定が設けられている。
しかし、仕様規定さえクリアしていれば大地震がきても倒壊しないとは言い難い。
建築基準法で定められているのは、あくまで構造安全性の最低限の目安なのである。
そこで、建築基準法よりも高い構造安全性を確認できる品確法の住宅性能表示制度に注目してみよう。
水平構面は、屋根・床・火打ちの3種類で構成される。
この水平構面が強いと地震力による建物のねじれを防ぐことができて、地震力を分散できる。
建築基準法では、この水平構面が、その面内の作用する力を耐力壁まで確実の伝達するほどの強さをもつことを前提としているが、具体的な基準がない。
住宅性能表示制度では、「床倍率」といって、水平構面の強さをチェックする。
住宅性能表示制度の床倍率の項目を確認しておくとよいだろう。
●シンプルな構造を目指す
木造住宅は構造的に、平面的にも立面的にもシンプルで四角いほうがよい。
そして、なるべく1階の壁の上に2階の壁が載るようにすると、力が上から下にスムーズに伝達される。
ただし、プランニング上、どうしても2階の壁の下に1階の壁が設けられない場合は、2階の壁を支える梁を大きめにするなど、十分に補強する。
また、1本の梁に多くの荷重が掛からないよう、梁の架け方を検討する必要がある。
構造部材は、梁に小梁を架けるなど、木材の欠込みが多い場合もあるので、多少は余裕のある断面寸法を選ぶべきである。
品確法とは?
平成12年施行の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の略称。
同法の住宅性能表示制度とは、構造の安定など住宅の性能について評価し、住宅取得者に対して信頼性の高い情報を提供する仕組みとして任意に活用できる制度。
ということで、建築基準法は構造安全性の最低限の目安と考え、より安全性の高い設計を心がけましょう。
次回のテーマは、土台です。
乞うご期待!