木造住宅ってどんな家？！

本日のテーマは、土台！

本日のテーマは、土台です。

●土台の設計ポイント
柱の下部を拘束し、建物の重みを基礎に伝える役割を果たす土台は構造上重要な部材である。
土台は、基礎にアンカーボルトという金物を先に埋め込み、その上に土台を載せ、アンカーボルトで基礎と土台を固定する。
アンカーボルトは住宅金融支援機構の仕様書では、2.7m以下の間隔で設置することとしている。
土台の断面は柱と同じ寸法以上、かつ、105mm角とする。標準は120mm角とする。
土台と土台を継ぐ場合は、柱や床下換気口の位置、また、アンカーボルトの位置と重ならないようにする。
木材は、横に置くとつぶれやすくなるという性質があり、柱にかかる荷重で土台が圧縮され、柱の位置が下がる恐れがある。
そこで、柱の「ホゾ」（柱と土台を接合するため、柱の端部に施す加工形状）を土台に差し込む穴を基礎まで貫通させ、「長ホゾ」にする。
ホゾを通じて力が基礎へ通じやすくなり、土台がつぶれて柱の位置が下がるのを防ぐことができる。
また、地震などが発生した場合、柱と土台の接合部に引抜力が作用し、接合が弱いと柱が抜けてしまうことがある。
そこで、建築基準法にもとづき、柱と土台も定められた金物（ホールダウン金物など）で補強する必要がある。

●土台の防腐・防蟻対策
土台は地面から近いため、湿気の影響を受けやすく、防腐・防蟻対策が必要である。
腐りにくいヒノキやヒバなどを選びたい。
枕木にも使われていたクリは、土台の材料として最適である。
住宅金融支援機構の仕様書では、ヒノキやヒバなどは防腐・防蟻剤を必ずしも塗る必要がないとしている。
効果は弱まるが、ヒバ油、月桃油などの自然素材を使う方法もある。

アンカーボルトとは？
基礎の上端から出て土台に通して締めることで、基礎に土台を緊結させる金物のこと。
アンカーボルトの引抜き強度は、アンカーボルトのコンクリートに接する表面積に比例する。

ということで、土台は腐れやシロアリに強い木材を使い、柱の断面と同等以上の大きさが必要です。

次回のテーマは、柱です。
乞うご期待！