木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、柱!
本日のテーマは、柱です。
●柱の寸法の決め方
木造住宅の骨組みとなる部材のなかで、始めに決めるのは柱の仕様である。
製材と集成材、樹種、さらに、3寸5分(105mm)角や4寸(120mm)角などの断面寸法を決めていく。
柱は、鉛直荷重を支えたり、水平力に抵抗する役割を担う。細長い柱は座屈しやすい。
建築基準法では、2階以上の建物の場合、隅角部などに1階から2階まで途切れることのない、通し柱を設置するように義務付けている(令43条5項)。
しかし、構造的には荷重が伝達されればよいので、通常の柱は桁などで中断されている管柱でもよいとされている。
隅角部の通し柱が受ける床の荷重は、建物の内部に立つ柱と比べて約4分の1程度であり、構造的な荷重の負担は大きいとはいえない。
しかし、通し柱には2階床を支える胴差や梁などの横架材を取り付けるための「ホゾ穴」を開けるため、断面欠損が大きくなり、強度が下がる可能性もある。
特に中央部に大黒柱のような通し柱を設ける場合は、柱周囲の荷重を受けるとともに、四方から梁が刺さってくることがあるため、大きな断面とする必要がある。
柱と横架材の接合は、仕口とする場合と、金物でつなぐ場合がある。
●材料の選び方
柱としてつくられる木材の長さは、流通上では3mが標準で、その上が4mである。
階高を決めるとき、3mの柱で納まるような断面寸法にすると経済的である。
国産のムク材を選ぶ場合は、ほとんどが丸太を四角く加工する心持ち材を使うことになる。
丸太は最も強度が高く、さらに、心持ち材は、心去り材と比べて郷土が高い。
座屈とは?
柱などの細長い棒状の部材や薄い板状の部材が圧縮力を受けると、折れ曲がって破損に至る現象のこと。
同じ材料や同じ荷重の条件のもとでも、短い柱では座屈を起きにくいが、長い柱では座屈が起きやすくなる。
ということで、構造部材の中で最初に仕様を決め、床組から受ける荷重を考慮して設計します。
次回のテーマは、梁の設計です。
乞うご期待!