木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、壁量計算!
本日のテーマは、壁量計算です。
●木造住宅に必要な耐力壁の量
木造住宅の設計では、構造計算をしなくてもよいかわりに、構造の安全性を確かめることが義務付けられている(建築基準法施工令46条)。
[1] 建築に耐力壁がバランスよく配置されること。
[2] 耐力壁が有効に作用するために床組や小屋組に火打ち材などを入れて強い水平構面をつくること。
[3] 2階以上または延べ面積が50?を超える木造には、地震力と風圧力に対して必要な長さの耐力壁を確保しなければならない。
それを確認するために耐力壁の量を計算するが、そのことを壁量計算という。
●壁量計算の方法
まず、地震力に対して最低限必要な壁の量(=必要壁量)を確認する。
令46条で、屋根の材料が軽いか重いかなどによってそれぞれ床面積当たりの必要壁量が定められているので、該当するものを選び、床面積と乗じる。
それが地震力に対する必要壁量である。同時に、風圧力に対する必要壁量の条件を確認する。
同様に令46条で「特定行政庁が指定する強風区域」と「一般の区域」でそれぞれ見付け面積当たりの必要壁量が定められている。
その数に、建物の見付け面積を乗じて風圧力に対する必要壁量を算出する。
次に、建物に存在する壁の量(=存在壁量)を算出し、必要壁量と比較する。
存在壁量が必要壁量を上回っていれば、構造安全性を担保するために最低限必要な耐力壁の量を満たしていることになる。
しかし、木造住宅で構造計算をした場合、建築基準法の必要壁量を満たしただけでは、強度が不足する場合がある。
壁倍率で求めた壁量の合計の約2倍の壁量が必要と考えたほうがよい。
必要壁量とは?
地震や台風などの水平荷重に抵抗するために最低限必要となる壁の量のことをいう。
地震力に対する必要壁量と風圧力に対する必要壁量をそれぞれ求め、存在壁量を上回らなくてはならない。
ということで、木造住宅に最低限必要な耐力壁の量は決まっております。
壁量計算で「必要壁量≪存在壁量」を確認しましょう!
次回のテーマは、耐力壁の役割です。
乞うご期待!