木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、剛床!
本日のテーマは、剛床です。
●木造の床は剛性が低い
地震や台風などの水平力に対して、耐力壁だけで持ちこたえることはできない。
耐力壁は、床面自体を固めることによって、その強度が発揮されるのである。
床面は構造的に、水平構面というが、木造住宅は他の構造と比べて水平構面の剛性が低い。
そのため、木造住宅では床組の隅角部に火打ち材を入れて全体がゆがまないようにする必要がある。
また、効果的なのが、上端(天端)高さを揃えた床下地に、構造用合板を釘打ちすることである。
これを一般的に剛床と呼ぶ。まれではあるが、水平方向に、鉄筋のブレースを入れる方法も効果がある。
剛床にすると、地震や台風などの水平力を受けたとき、水平方向にねじれる変形を抑えるため、多少、耐力壁のバランスが悪くても外力を分散することができる。
また、車庫など、大きな開口部をとらざるを得ない部分を補強するために、天井を剛床にすることも効果的である。
●剛床の納まり
通常、梁および根太の上端を水平に揃え、12mm厚か24mm厚または28mm厚の構造用合板を構造用の釘もしくはビスで固定する。
この合板の上に仕上げの床材を張る。
剛床とはいえないかもしれないが、2階の梁天端を揃え、厚板を張ることも水平構面を強める方法として効果的である。
品確法の住宅性能表示制度では、壁倍率と同様に、床構面の強さを表す床倍率が定められている。
構造用合板や火打ち梁などの使用材料と釘のサイズや打込むピッチなどの仕様によって倍率が異なるので、どのようなつくりの床が強いのかを確認してみよう。
床倍率とは?
壁の強さを表す壁倍率と同様に床の強さを表す指標。住宅性能表示制度の中で、床倍率のチェックを行う。
壁のように壁量(=長さ×壁倍率)を用いず、床材の材料や留め方などの仕様から決められた床倍率のみでチェックする。
ということで、地震時、水平構面は耐力壁と一体になって建物の変形を防ぐ役割を持っています。
次回のテーマは、継手・仕口です。
乞うご期待!