木造住宅ってどんな家?!
本日のテーマは、屋根材!
本日のテーマは、屋根材です。
●屋根材の特徴
屋根材は、耐久性、重さ、コストおよびデザインで選択する。加えて、火災でも燃えにくい素材を使用する。
耐久性が高いのは、瓦、銅板、ステンレス鋼板である。
ガルバリウムも小口の処理さえきちんとすれば、10年以上はメンテナンスでも保証しており、コスト面も考えると使いやすい材料といえる。
カラー鉄板は、さび止めの塗料を定期的にすれば、ある程度長持ちする。
化粧スレートは、塗装で寿命を延ばせるが、15年程度で葺き替えが必要となる。
重量の点では、重いのが瓦で、特に古い木造家屋の瓦をずれないように瓦の下に入れる「葺き土」があるとさらに重くなる。
軽いのは、化粧スレート、金属板の屋根材となる。
コストは、瓦と銅板が高く、次いで、ステンレス鋼板、さらに、ガルバリウム、化粧スレート、カラー鉄板の順となる。
バルコニーや、ほとんど平らな陸屋根はFRPやシート防水を施すことが多い。
法律的な防火対策として、モルタルなどで表面の耐火性を高める場合がある。
●屋根材として優秀な瓦
瓦は、日本だけでなく欧米でも使われている伝統的な屋根材である。
1枚割れても、簡単に取り替えることができる。
瓦の下には、隙間ができて、暑い時期には、熱気が抜けて屋根の下の部屋の湿度を下げてくれる。
種類については、日本瓦だけでも、本瓦、一文字瓦、平瓦などがある。
愛知県の三州瓦などのいくつかの産地があり、雪の時期に表面の凍結を防ぐために焼成湿度を1千300度ほどの高温にして硬い焼き具合に仕上げたり、釉薬を塗って水分の染み込みを抑えることもある。
三州瓦とは?
日本の瓦の3大産地、愛知県西三河地方で生産される瓦の総称。
「釉薬瓦」「陶器瓦」「いぶし瓦 などの種類がある。
いぶし瓦は燻化を行うことで、銀色の炭素膜を形成させ、渋い銀色の光沢をもたらす。
ということで、屋根材は耐久性、重さ、コスト、デザインなどで選ぶが、素材ごとに屋根勾配が異なることも、頭に入れておこう。
次回のテーマは、屋根形状と防水です。
乞うご期待!